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- ドレミの起源 -

 音の名前は、世界中で様々な呼び方がありますね。
 日本では「ハニホヘトイロ」
 アメリカやイギリスでは、「C D E F G A B」
 ドイツでは、「ツェー デー エー エフ ゲー アー ハー」
 フランスでは、「Ut Re Mi Fa Sol La Si」
 イタリアでは、「Do Re Mi Fa Sol La Si」
 私たちが始めて音楽に触れるときに習うのが、この『ドレミファソラシ』です。これはイタリア語ですが、音楽用語として各国で借用されてきたのです。
 『ドレミファソラシ』…この誰もが知っている音階の呼び名ですが、では、どうしてそう呼ばれるようになったのかご存知でしょうか?
 『ドレミ』は、イタリアのグイード・ダレッツォ(990年頃生)という音楽理論家が、1035年頃に作曲したラテン語の聖歌「グレゴリオ聖歌」の歌詞が由来です。
 その中の、カトリック教会での「洗者聖ヨハネの生誕」の祝日である6月24日の第二晩課の時に歌われる「ヨハネ讃歌」の歌詞の一番に見ることができます。
 では、歌詞を見てみましょう。

  Ut queant laxis resonare fibris Mira gestorum famuli
  tuorum,So lve polluti labii reatum, Sancte Ioannes.

 (汝のしもべが、弦をかきなでて、汝の妙なるわざをたたえ得るように、このけがれある唇の罪をのぞかせたまえ、聖ヨハネよ)という意味です。
 皆さん、わかりますか?この中にドレミファソラシが隠れています。
 わかりやすく並べてみましょう。

 Ut queant laxis
 Resonare fibris
 Mira gestorum
 Famuli tuorum
 Solve polluti
 Labii reatum
 Sancte Johannes

 各行の最初の文字を見ていただくとわかりますが、「Ut」「Re」「Mi」「Fa」「Sol」「La」となっています。「ド」は、11〜17世紀頃までは、「ウト」と呼ばれていました。
 また、当時はヘクサコード(ヘクサコルド)と呼ばれる、(「6」という意味の「ヘクサ」から)6音の音階が主流だったそうですが、グイード・ダレッツォは、より広い音域で歌えるように「シ」の音も用意しました。
 「シ」にあたる最後の行を見ると、Saになってしまいます。これは、Sancte Johannes の頭文字をとって、SJとなりますが、JとIは同一視されたりしていたそうで、SJ=Siとなります。
 ヘクサコードは、1600年頃までには使われなくなり、次第に最初のUt(ウト)が、Dominus(支配者、主)の「ド」と変わったと言われています。そして、Si が加わり今の『ドレミファソラシ』ができた、ということです。

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