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- エリック・サティ -

フランスの作曲家エリック・サティ(1866年〜1925年)の有名な曲といえば、やはりピアノ曲「ジムノペディ第一番」ではないでしょうか。とても静かで美しい曲ですよね。穏やかな気持ちになり癒されます。こんな素晴らしい曲を書いているのですが、実はとても風変わりな人物だったようです。
その一つとして挙げられるのが、彼の付ける曲のタイトル。とても滑稽なタイトルを付けるのがお好きだったようです。「官僚的なソナチネ」「干からびた胎児」「でぶっちょ木製人形へのスケッチとからかい」「犬のためのぶよぶよとした前奏曲」「いつも片目を開けて眠る見事に太った猿の王様を目覚めさせるためのファンファーレ」・・・これが曲のタイトルです。
他には、ギネスブックに認定された『世界一長い曲』といわれる「ヴェクサシオン」という曲。テレビ番組やCMでも取り上げられたのでご存知の方も多いかもしれませんね。この曲どのくらい長いかというと、なんと、18時間以上かかってしまうといいます。彼の死後、サティの弟子だったロベール・キャビーがフランスの古文書保管所から楽譜を見つけ出し、「神秘的なページ」として遺作3曲を公刊しました。そのうちの一曲が「ヴェクサシオン」です。
タイトルの「ヴェクサシオン」とは、「嫌がらせ」の意味があるそうです。サティのノートには、「このモチーフを連続して840回繰り返し演奏するためには、 大いなる静寂の中で、真剣に身動きしないことを、あらかじめ心構えしておくべきであろう。」と書かれているそうです。わずか一ページの小さな曲を840回も繰り返すのですからそれ相応の覚悟が必要です。しかも一人で演奏するのはとても大変です。
しかし!実際にこれを演奏した人たちがいます。先にご紹介した超変わり者作曲家ジョン・ケージはサティをとても親愛していました。初演は、1963年9月。ジョン・ケージ含め、12人で交代しながら演奏したそうです。
また、日本でも1967年に初演されています。大晦日から元旦にかけて、16人の演奏家によって成し遂げられました。サティは、様々な人たちに影響を与え、愛され続けている個性あふれる作曲家の一人です。
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